医療機関の運営
Medical Institution Management
医療法人の運営、行政対応、労務管理、事業承継等、医療機関の経営に関わる法律問題に対応します。
1. 医療機関の運営とは
医療機関の運営には、診療業務とは別に、組織として求められる法的対応が数多くあります。
医療法人の設立・運営、行政との対応、職員の労務管理、契約関係の整備、適時調査・個別指導への対応、そして事業承継等です。
これらは医療機関の規模に応じて複雑度が異なりますが、いずれも経営者・管理者が継続的に向き合う領域です。
2. 対応する場面
医療法人の運営
医療法人の設立、定款変更、理事会・社員総会の運営、合併・分割等の組織変更について、法的な助言と書類作成を行います。
事業承継
医療機関の事業承継は、後継者選定、税務対策、患者との関係の引継ぎ、職員の雇用継続等、多面的な検討を要する課題です。
親族内承継、従業員承継、M&A(第三者への売却)、医療法人化を見据えた組織変更等、選択肢ごとの法的な助言を行います。
歯科診療所、医療機関の双方を対象に、事業承継に関するセミナーも実施しています。
適時調査・個別指導への対応
保険医療機関に対する適時調査、個別指導、監査について、事前準備、当日対応、事後対応を支援します。
指摘事項への対応、改善計画の策定、再指導への備えまで、一連の流れに対応します。
保険医指導・監査対策協会の認定弁護士として、保険医療機関に対する指導・監査の場面における弁護士の関与に取り組んでいます。
就業規則・諸規程の整備
医療機関の実態に即した就業規則、各種規程の作成・改定を行います。
労働基準法、労働契約法、関連法令を踏まえつつ、医療機関特有の勤務体制(夜勤、オンコール、宿直等)を反映した規程を整備します。
職員間トラブルへの対応
職員間のパワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、人事評価への不満、退職をめぐる問題等、職員間で生じる事案に対応します。
問題職員への対応
業務遂行に問題のある職員への対応、懲戒処分、退職勧奨、解雇等について、法的リスクを踏まえた助言を行います。
契約関係の整備
医療機器メーカー、業務委託先、患者との契約等、医療機関が当事者となる契約のリーガルチェックと整備を行います。
顧問契約
継続的な法律相談、緊急時の対応、定期的な書類チェック等を含む顧問契約を承ります。
月単位の顧問契約により、医療機関の経営判断を法的観点から継続的に支援します。
3. 医療機関の運営における特有の論点
医療機関の運営には、一般企業の労務・組織管理とは異なる、医療特有の論点があります。
医療法・関連法令への対応
医療法、医師法、保健師助産師看護師法、薬剤師法等、医療機関の運営は複数の業法により規律されます。
労働法令との重なりや調整が、しばしば問題となります。
多職種の労務管理
医師、看護師、薬剤師、リハビリ職、医療事務等、多職種が混在する職場です。
職種ごとに勤務形態、給与体系、キャリアパスが異なるため、就業規則や人事制度の設計には特有の配慮が必要です。
夜勤・オンコール・宿直
24時間体制の医療機関では、夜勤、オンコール、宿直等、特殊な勤務形態への対応が必要です。
労働時間の管理、割増賃金の計算、休日の扱い等、医療機関特有の論点があります。
医師の働き方改革
2024年4月から施行された医師の働き方改革により、医師の時間外労働の上限規制が適用されています。
医療機関は、医師の勤務時間管理、宿日直許可、副業・兼業の取扱い等への対応が求められます。
医療機関の運営に関する問題は、法的な紛争として表面化する前の段階で兆候が現れることがあります。
「就業規則は数年前のまま」「あの職員の働き方は気になっているが」「適時調査の通知が来てから準備すればよい」といった状況が、後に大きな問題へ発展することもあります。
紛争が発生した後だけでなく、対応方針に迷う段階でご相談いただくことにも意味があると考えています。
4. 医療機関の運営における当事務所の姿勢
医療機関の運営に関する法律問題は、診療業務・経営判断と密接に関わります。
法令の遵守だけでなく、医療機関が果たすべき社会的役割、職員の働きやすさ、経営の持続可能性を踏まえた助言が必要です。
医療機関の規模、診療科、所在地、職員構成によって、適切な対応は異なります。
画一的な雛形の適用ではなく、個別の事情への理解を踏まえた助言を心がけています。
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